結構深い、同人音楽の世界
目次
はじめに
此方は
CCS Advent Calendar 2017 - Adventar
の7日目の記事になります。
6日目の記事:いなえさん
次の人:阿部さん
あいさつ
こんにちは、冬コミの進捗が上がらず、絶賛修羅場中のPrince Coffeeこと、珈琲王子です。やばすぎる...。
本日は、同人音楽なるもののおすすめについて記事を書きます。
さて、ご存知の方もいるでしょう。自分は3か月に一回、同人音楽CDが頒布される即売会(M3とコミケ)で爆散不可避の生活をしているものですが、なんと最近CDの枚数が300枚を超えました。
うん、壮観
そんな同人音楽にどっぷりハマっている自分から、もっと同人音楽に興味を持ってほしい!聴いてほしい!そして冬コミで自分のCDを買ってほしい!という思いからこの記事を書こうと思います。
同人音楽とは
そもそも同人音楽とはなんなのか?から紹介しましょう。
だそうです。よくわかんね。
簡単に言うと、同人音楽の作曲者たちは、インディーズとは違いプロになることはそこまで意識しておらず、趣味の範疇で、自分の作品を聴いてもらいたい!発信したい!という考えをもって制作をしていらっしゃる方が多いです。だからこそ、プロの方々の曲とはまた違う良さがあるんですね。純粋に音楽を楽しんでいるというか。
同人音楽の種類
同人音楽は主に二種類あります。
- アレンジ楽曲 - 所謂、二次創作
- オリジナル - 一次創作、字面でわかる。
自分が基本聴くのはオリジナルのほうです。ですので、今回は概ねオリジナルの側について紹介します。
同人音楽の選び方
同人音楽と一括りに読んでも音楽を提供しているサークルは膨大であるために、何から聴けばいいのかと迷います。(ジャケ買いはいいぞ)
また、同人の世界は廃盤という事態が頻繁に起こるために、今では入手不可能という作品があることも珍しくありません。
そこで、簡単な同人音楽の選び方について少し話しましょう...。
①ソロアルバムかコンピレーションアルバムか
ここ、大事ですね。ソロバムだと一人の作曲者の世界に没頭できるし、世界観がある程度統一されているので、物語を感じることができるのが魅力ですね。コンピレーションアルバムは複数の作曲者の曲を集めたアルバムのことですが、純粋に楽しい。様々な作曲者さんの世界に触れることができます。最高。
大体、好きな作曲者のソロバム⇒その作曲者のサークルのコンピCDを買うとかの順番で買うのかなぁ、いや、最初からコンピでいろんな世界に触れるのもありかも。
②好きなジャンルでゴリ押す
好きなジャンルが明確に決まっている方は、もうそのコンピレーションを買えばいいじゃないか!同人の世界では、すでにプロに匹敵するレベルにまで、クオリティの高い作品も多く出ています。然も、価格はメジャーよりも安い!買うしかない!
個人的に、自分の中で今アツいジャンルは、J-Trance、Freeform Hardcore、Hi-tech Fullonですね、どれも強いサウンドですね。
③ジャケ買い(上級者向け)
究極の購入方法、ジャケットの絵を見て、その絵が気に入ったなら即買う。これはコミケとかのイベント会場でしかできない行為ですが(何故なら財布のひもが緩いから)運命の作品と出会えることがたまにあります。全然いいんです、ジャケ買いしてもね。諭吉は消えるけど。
まあ、実際にお勧めのCD、サークルさんを上げていきましょう!できる限り、現在入手可能なCDや、最近頒布されたものに絞っていきます。めっちゃ悩む
おすすめ
コンピレーション
1.AD:PIANO シリーズ - Diverse Systemさん
AD:PIANO IV Monochrome | Diverse System
先ず、有名サークル、というか、僕がすごく好きなサークル、Diverse Systemさんから、AD:PIANOシリーズです。
ピアノを中心とした楽曲たちのコンピレーション、万人受けすると思います。全体的に落ち着く曲が多く、クオリティも申し分ありません。ピアノはあまりジャンルに縛られることなく使われる楽器ですので、結構色々な作風の作品が存在します、このCDもそういう点でお勧めできます。特に、ジャズ、ブルースが好きな人は、気に入ると思います。Diverse System 入門、そして、同人音楽入門にも是非。
ちなみに、このシリーズの一つ、AD:PIANO 3は、有名なスマホ音ゲー、DeemoにAD:PIANO Collection として5作品ほど収録されています。Deemo好きな人、買ってみて。
僕はこの作品群の中ではAD:PIANO VIVACEが好きですね、ナンバリングタイトルと比べて、テンポの速い曲が多いです。最近在庫が復活しました。
現在までにこのシリーズは5作品出ておりますが、次の冬コミでAD:PIANO V Noir が出ます。ぜひどうでしょうか?
Diverse Systemさんは他にもクオリティの高い作品がたくさんあります。Trance、Houseのコンピレーションもとてもいいですよ。*1
2. SOLROS -Eternal Memory- - Rigël Theatreさん
次は民俗系音楽(Traditionalともいいますね)の得意なサークルさん、Rigël Theatreさんから、一作目のSOLROSです。2016年にリメイクver.が発売されております。BMSプレイヤーはBOF2011でSOLROSを知っているかも。民俗音楽と一括りにするのはよろしくないですが、一先ず、リンク先で試聴してみてください、その音色に引き込まれます。ここのサークルさんの最大の特徴はなんといっても曲の中に大きな物語があることでしょうか。リンク先を見てもらえるとわかるように、しっかりとストーリーが組んであるんですね、然もかなり膨大に。曲と一緒にストーリーも読みながら聴くと、より一層このサークルさんの世界観に没入することができます。ホント好き。
今年の春M3で五作目となる Älvorna - Memories of Absence - が頒布されました。
最新作:Älvorna -Memories of Absence-
ちょっと込み入った話をしますと、SOLROSのジャンルはR'n'Balkanという珍しいジャンルなんですね、北欧系ジャンルです。気になる人は調べてみてもいいかも。
余談ですが、チュウニズムにこのサークルさんの主催の方がBMSでチームを組んでいたころの作品 Äventyr が収録されています。そういえば、Äventyrのフル版もこのSOLROSのCDに収録されています。チュウニズムプレイヤーは買うべき。
3.VISTA シリーズ - Unitoneさん
そろそろシンセバリバリ系を紹介していきましょう。Unitoneさんから、VISTAシリーズです。このシリーズは、Uplifting Tranceのコンピレーションになっております。Uplifting TranceはTranceに泣きなどの情緒的な要素を加えたジャンルで、Tranceよりもさらにメロディアスな曲調になっています。聴けばわかる、その良さ。もう爽快感たっぷり、最高の気分になれます。Uplifting Tranceコンピレーションは、このサークルさん以外でも結構多くの作品が出ていますが、個人的には、Unitoneさんの作品が一番好みですね。
Tranceが好きな人は是非Uplifting Tranceどうでしょうか。新しい世界が開けますよ。Trance聴かない人も是非。
4.FÜGENE - MEGAREXさん
lapix - HiTech Ninja Samples vol.1 / FUGENE 01 | MEGAREX リンク先下
安定のクオリティ、MEGAREXさんから、FÜGENEです。最近人気のジャンルFuture Bass、とHardcoreのジャンルの融合をコンセプトとした作品です。Future BassとHardcoreのいいとこどりで、まさに、俺得な作品でしたけど、世間的な(自分の界隈ですw)評価もかなり高く、それこそ、2つのジャンルをいっぺんに楽しめる、超良作品です。なんと、最近人気のクリエイターYUC'eさんのPUMP(Future Candyに収録)も先行で入っていたほど。全体的なクオリティは申し分ないです。純粋にノれる作品が多く、気分も盛り上がります。
激しめの音楽が好きな方には、同人音楽入門として、紹介したい作品です。
5.pluvis et cinis - AlphaVersion Recordsさん
M3-2017 Spring | AlphaVersion Records リンク先左
「奪えなかった少女は逃走する。」世界観からして、かなり惹き込まれます。ゴリゴリのDubstepとか入ってます。コンピレーションの中でも、こういったコンセプトが定まっている作品は、全体的に統一感があって、コンピレーションなれども、物語が繰り広げられているのが、最高です。
このCDはイベント会場へ行く電車の中で、クロスフェード音源を聴いて、急遽購入を決めた作品であります、一度聴いてみてください。
まあ、ほんといい作品だから、マジで。
そろそろ疲れてきたぞ~
秋M3-2017
直近のイベント、秋M3からとてもよかったと思える作品を2つほど。
6.alxthym - percent-Ageさん
超良作品。サイケデリック系の音楽で、静かで暗い音楽が中心。気分も沈みます。虚無という言葉が相応しい作品。世界観、ジャケから謎で不思議な雰囲気が漂う、衝撃を受けた作品の一つですね。作曲者はMYTKさん。
7.Neologism Raving Generator - Masamuneさん
Neologism Raving Generator - マサムネ
Freeform Hardcore のコンピレーション。普通のHardcoreよりもさらに攻撃的なサウンドが特徴で、Hardcore好きには、ぜひともお勧めしたい一品です。大音量で聴くともう最高。嫌なことも吹っ飛びます。
正直、この辺のBPM帯(160あたり)が一番最高だと思うんだが。
ソロアルバム
今回は、全CDの中でも最高に好きな、2作品を紹介。
8.Xephiratone - AcuticNotesさん
Xephiratone特設ページ : AcuticNotes
今は活動休止中のサークルさん、AcuticNotesさんからは、多くのもう最高な作品が出ておりますが、その中でも自分が一番好きな作品がこちらです。セフィロトの木を題材として10+1曲による物語が展開されております。 AcuticNotesさんの作品は、どれも作品に対する何らかの意味があり、それを感じながら聴くというのも一つの楽しみであります。なんだかんだ言って、音が細かいから好き。
今は、AcuticNotesのサウンド担当のAnさんが活動を休止されているため、長らくCDを出されていませんが、いつかまた聴いてみたいものです。AnさんのArtcoreは綺麗でため息が出るほど。
Anさんは、maimaiに一曲 Axeria という曲を提供していましたね。マイマイマーは是非・・・。
と言おうとしましたが、この作品おそらく廃盤(間際)になっているのかな?
伝説の一品となりつつあります・・・。
廃盤作品は紹介しないって言ってたけど・・・、まあ、この記事、自己満足で書いているし、いいでしょw
9.Parousia - 100sec recordsさん(今はDiverse Systemから買える)
DIVERSE DIRECT | Parousia(昔は特設サイトがありましたが、今は確認できず)
いや、これは伝説の一品でしょ、言うまでもない。かのxiさんの1st Albumでもう自分の中では神格化されてます。原点にして頂点って感じですよ。xiさん好きなら買うべき一作。結構前からこの作品は聴いていますが、やはり今でも度々聴きたくなるほど飽きないサウンドしてます。長らくの間廃盤でしたが、二年ほど前に再販され、手に入れやすくなりました。
xiさんはオトゲーマーならボス曲(難しい曲のことです)担当というイメージがわきますでしょうが、実際のところ、ジャズ系のサウンドなども得意とされていて、このアルバムはボス曲だけじゃない、様々なxiサウンドを聴くことができる、xi入門としても素晴らしい作品です。寧ろ自分は、ボス曲じゃないxiサウンドのほうが好みですね。
最高かよ。
フリーリリースアルバム(同人音楽初心者の方にぜひ見ていただきたい)
同人音楽ならでは、クオリティの高い作品が、なんと無料で手に入ります。いきなり有料はちょっとな・・・。という方、無料で同人音楽入門、どうでしょう?
・Area - Riparia Recordsさん Area | Riparia Records
個性をキーワードとした作品、この作品1つで、様々なジャンルに触れられます。無料のクオリティじゃない。
・Premateria - AlphaVersion Recordsさん Premateria
世界観重視のサウンド、マジで最高。無料のクオリティじゃない(二回目)
・Triumphus - El Doradoさん Triumphus | El Dorado
オーケストラサウンド、冒険心をくすぐられる。無料のクオ(割愛)
・Diverse System の Youtube チャンネル
なんと、最初に紹介した、Diverse Systemの作品がいくつか(かなりの量)Youtubeで聴けます!RADIALなど、ほんとに素晴らしい作品揃いなのでぜひ!
おわりに
どうでしたでしょうか。自己満足な記事となってしまいましたが、同人音楽のほんの一部を除いてみました。まだまだ同人音楽は奥が深く、素晴らしい作品が多く飛び回っています。
同人音楽に限らず、同人の魅力は、制作者と自分たち消費者の精神的な距離が近いことだと思っています、作品を聴いた感動をイベント等で直接作者の方に伝えることができる、握手もしてもらえる。それって、素晴らしいことですよね。当然インディーズでは殆ど叶わないことですし。
そういった同人ならではの魅力は他にもたくさんあります、そういうことに惹かれるのかもしれないですね。
是非、同人音楽を聴いたことのない人、聴いてみてください。聴いたことがある人もない人も、この記事を通して、新しい音楽の世界に出会うことができましたら何よりです。
そして、冬コミでCD出すので、スペースにでも遊びにきてください!
以上、珈琲王子でした。